冷凍輸送は遠いところから運べるだけではなく食材を長持ちさせられる選択肢

冷凍輸送を利用するメリットの1つが、遠いところから野菜や鮮魚などを輸送することが可能になるという点です。遠方の食材を運べるようになったことで、その地域では食べることが難しい食材も食卓に取り入れやすくなります。

野菜や鮮魚などをその地域にしか出荷しないと、出荷先の選択肢が限られて地元の人間同士で取り合いになってしまいます。しかし冷凍輸送で遠方にも届けられるようになると、出荷先の選択肢が増えるので、出荷先の取り合いを防げます。

日持ちのしない食材の場合には、輸送に時間がかかってしまうと、すぐに消費しないと廃棄しなければならない可能性もあります。大量の食材が廃棄されてしまうと、生産者側は作るのにかかった費用を回収できません。しかし冷凍輸送の仕組みができたことで、鮮度を保った状態で出荷しやすくなります。鮮度が長く保たれることで、フードロスを減らすだけではなく、生産者にとっても損するリスクを減らせるという点を押さえておきましょう。